第21章 いざ!出陣!【21】
大人フォンデュへ到着すると
『ぉお✨けっこうお酒の匂いもするね?厚はお酒大丈夫なの?』
厚「大将よりはな!」
『なんだと!?』
堀川「主さーん!」
私を呼ぶ声に振り返ると脇差達が走って来た
『堀川君!兼さんほっといて良いの?』
堀川「大人フォンデュは主さん優先しないとね?」
『なにそれ?何かヤバイ物でも入ってるの?』
堀川「そんな事ないよ?小豆さんお酒入れただけって言ってたからね」
『じゃあ私が先陣きって味見を!』
大人フォンデュに近寄りサラサラ流れるチョコレートに人差し指をちょんっとつけてみた
『あつっ!』
慌てて手を引っ込めると横から伸びてきた手が私の手首を掴みそのままその人の口へパクリと咥えられた
『ほほほ堀川君!?』
堀川君は咥えた指を舌でチロチロと舐めるとチュッと音をたてて離し近くにあったおしぼりで私の指先を拭いてくれた
『堀川…君?』
堀川「主さん!」
『はいぃぃぃぃ!』
堀川「何でこんな危ない事するの!火傷して痕が残ったらどうするの!」
『ごめんなさいぃぃぃぃ~』
にっかり「こんなにサラサラ流れているんだ、さぞかし熱かっただろう」
『うん、熱かった…』
物吉「主様、これで少し掬って味見してみてはいかがですか?」
物吉君が木のスプーンを手渡してくれた
『物吉君!ありがとう、これなら!』
チョコレートを少し掬ってフーフーしてから食べて見ると
『ぉお✨ん!?かはっ!』
骨喰「なんだ?」
『おぅ、これけっこうお酒強いよ?でも美味しいから進むわ、せっかく作ってもらったし食べよ?』
鯰尾「そうですね!」
私・大将組・脇差『「頂きます!」』
そうして私達は好きな物にチョコをつけて食べ始めた
そんな姿を少し遠くから見ている大人組
燭台切「小豆さん?あの大人フォンデュ主を酔わせようとして作ったでしょ?」
小豆「そうなんだけど、主が酔ってもあれじゃあボディーガードがついていて近寄れないね」
歌仙「堀川が勘づいて脇差を招集して行ったからね」
燭台切「僕もお酒に酔った勢いで主と💗って考えてお酒持ってきたのにな…」
一方私は大人フォンデュを食べながら堀川君に指を舐められドキドキする気持ちを必死に堪えていた