第21章 いざ!出陣!【21】
そうして四人で戻り皆から少し離れている所に伽羅ちゃんと長谷部さんが松明を組み立ててくれた
それはまたけっこうな高さの松明で…
『ねえ?それ意地悪でしょ?』
大倶利伽羅「なにがだ?」
長谷部さんを見ると口をおさえ私から顔を背けた
『長谷部さん笑ってるし…それ私の背じゃ届かないじゃん!』
山姥切「小さい奴らが危なくないように高くしろと言ったのはあんただろ?」
『言ったけど!意地悪だー!』
私は抱えてくれている広君の腕の中で暴れてやった
山姥切「おい!暴れるな!」
『もう腰治った!おろして?』
広君は優しくおろしてくれると私は腰に手をあて松明を見上げた
『さて、どーしようかな?松明登る?それとも着火材運動会の玉入れみたいに投げる?う~ん…』
大倶利伽羅「おい、玉入れはさせるなよ?」
山姥切・長谷部「あぁ、わかっている」
私は最高の笑顔で振り返り
『玉入れ!』
伽羅・山姥切・長谷部「却下!」
『なっ!』
御手杵「おーい!お前らなにやってんだ~?」
『あっ!御手杵さん!松明に火つけようとしてたんだ!』
御手杵「あぁ、それなら俺がつけてやろうか?」
御手杵さんは着火材を拾うと松明に近寄った
『やめろー!』
私は慌てて御手杵さんにタックルした
御手杵「おっと!なんだ?ダメなのか?」
『ダメだよ!?私がつけるんだから!』
すると御手杵さんは私と松明を交互にみた
『御手杵さん、言いたい事はわかるよ?届かねーじゃん?って言いたいんでしょ?』
御手杵「あっ、あぁ、まぁ…」
『だから着火材をポーイと玉入れ風にね?』
御手杵「それは危ないんじゃないか?ほらこれ」
御手杵さんは持っていた着火材を私に手渡すとヒョイッと私を持ち上げた
『わわわっ!御手杵さん!?』
御手杵「持ち上げててやるから火つけろ」
『ゎあ✨ありがと🎶』
私は目の前にある松明に火を灯した
『やった🎶ついた!御手杵さんありがと🎶』
御手杵「よしっ!じゃあ行くか?」
御手杵さんは更に私を高く持ち上げると私を肩車した
『わぉ!良い眺めだよ!御手杵さん突撃だぁ!目的地は鶯丸さんと大包平さんだ!行くぞー!』
御手杵「おー!」
御手杵さんは私を肩車したまま走り出した