第21章 いざ!出陣!【21】
陸奥守「やっぱりわしには冷たいのぅ?」
『そんな事ないって!ただ亀甲がズタボロで少し可哀想かな?って思っただけで…亀甲と出会った時もっと強烈だったから…こんなにおとなしいとね?ははは…』
陸奥守「わしもズタボロになればええんじゃな!ほんなら、同田貫わしと手合わせしてくれんか!?」
同田貫「ああ、手加減はしねーからな」
二人は刀をぬいて向かい合った
『っ!?やめろー!』
私は二人の刀の前に飛び出した
陸奥守「おんし!危ないじゃろ!?」
『刀振り回す方が危ないじゃろーがぁー!!』
同田貫「喋り方おかしくなってるぞ!?」
『おかしくなってないぞ!そんなに手合わせしたいなら私を倒してからやれー!』
同田貫・陸奥守「ほぉ~?」
『何さ!やるか!?やるか!?』
私はファイティングポーズをしてシュシュッとパンチをして見せた
陸奥守「おー🎵怖いのぅ🎶」
同田貫「喧嘩をうってきたのは、主からだからな?覚悟しろよ?」
二人は刀をチャキンと音をたててしまうと、かかってこい!と挑発してきた
『攻撃は最大の防御なりー!キエエァァァー!』
両腕をブンブン振り回しながら二人へ突進していった
陸奥守「おーっと!ストーップ!亀甲が!」
『えっ!?亀甲!?どうした!?』
私は二人の目の前まで来て、むっちゃんの亀甲が!の声に亀甲を見ると
陸奥守「隙ありじゃ!」
むっちゃんに後ろから抱きしめられ
同田貫さんはニヤリと笑って近寄って来るとパチンとデコピンされた
『んぎゃー!痛い!おでこ陥没したじゃんか!』
同田貫「してねーよ!」
陸奥守「ははは!これはわしらの勝ちじゃな?」
『むっちゃんは色々ズルい事したじゃん!離せー!離せー!』
私は暴れてむっちゃんの腕からぬけだすと、もう一度むっちゃんに向きなおり、今度は私からむっちゃんに抱き付いた
陸奥守「なんじゃ!?」
『同田貫さんとの手合わせ諦めるまで離さない!』
私の膝は震えていた。
二人が刀をぬいた時、二人の刀がとても綺麗にキラリと光ったのを見て怖いと思ったからだ
陸奥守「何で震えて…」
『むっちゃんと同田貫さんの刀って綺麗だね?』
同田貫・陸奥守「っ!」
そこで二人は私が刀に恐怖を感じた事に気付いてくれた