第20章 いざ!出陣! 【20】
皆が一通り笑い終った後、私は胡座をかいて座る鶯丸さんの膝の上を陣取り横向きに座っていた
なぜ横向きかって?
鶯丸さんの隣に座った大包平さんに、背を向けるためだ
鶯丸「しかし主?俺はホーホケキョなんて言わないだろ?」
『ごめんね?無我夢中だったんだよ』
大包平「主…」
大包平さんが私に向かって手をのばすが
『やだっ!』
私は鶯丸さんの服をギュッと握り彼の胸に顔を埋めると大包平さんの手は悲しく戻っていった
すると鶯丸さんは私の頭を撫でながら笑い出した
鶯丸「くくくっ!」
大包平「鶯丸!なぜあんなウソを俺に教えたんだ!」
鶯丸「俺は主の天使達が怒ってると本当の事を言ったつもりだ」
大包平「それじゃない!」
『ふふっ🎶あははははっ』
鶯丸「主!?急にどうしたんだ!?」
私は大包平さんに向き直り
『大包平さん!騙されたんだね🎵私まで巻き込まれたけどさっ!見てる方はかなり面白かったと思うよ🎶次は私じゃない誰かでやってほしいわ~』
大包平「もう勘弁してくれ…」
『大包平さんが鶯丸さんを抱き締めて…俺の腕の中で可愛く…』
鶯丸・大包平「やめてくれ!」
『ぷっ🎶あははははっ🎶』
鶯丸「主…恐ろしい事いわないでくれ」
鶯丸さんは、はぁ~と大きく息を吐いて私の肩に頭を乗せたそんな彼の頭をナデナデしていると
大包平さんが私に手を伸ばしてきて私の頬を優しく撫でた
『大包平さん?』
大包平「さっきは本当に悪かった…頬、赤くはなってないが痛みが残ってたりしてないか?」
『ぁあ!うん!大丈夫だよ!』
彼の手に自分の手を重ねニコッと笑って見せた
大包平「主は暖かいな」
『うん!凄いでしょ?どうゆう仕組みで暖かくなってるのか分からないけど…』
大包平「俺が確めてやる」
そう言って大包平さんは、私を抱上げ自分の膝に座らせた
『わわわっ!』
小烏丸「うまく仲直り出来たようだな」
『うん!』
私は少し振り返り大包平さんを見上げると
『私達、もう仲良しだよね?』
大包平「あぁ」
笑顔を返してくれた
?「ねぇねぇ、お菓子ちょうだい?」