第15章 いざ!出陣! 【15】
『ん~次郎ちゃん参加拒否かぁ~さて、どうしようかな?…そうだ!』
私は参加拒否の次郎ちゃんを手入れしてあげようと、駆け寄ろうとすると、厚と薬研君に立ち塞がれた
『どうしたの?そこ退いて?』
薬研「ダメだ」
『何で!?』
厚「次郎太刀の手入れしようとしただろ?」
『うん!何でダメ?』
薬研「次郎太刀は試合放棄したから手入れ部屋行き決定な?」
『え~次郎ちゃん?』
次郎太刀「はーい!あたしはそれで良いよ!走り回ったら酒がこぼれちゃうからね!」
次郎ちゃんは大切に抱えていた酒壺を掲げて見せた
『自分より酒… 』
次郎太刀「良いじゃないのさぁ~あんたがそんなにあたしの手入れしたいなら、あたしもあんたに男ってのを教えてあげるよ~?」
『なっ!ごめんなさい!次郎ちゃんは手入れ部屋行きでよろしく!』
次郎太刀「あっははは!」
『はぁ~もぉ~…他はいないよね?』
他の皆は参加してくれるようだ
長谷部「主?鬼ごっこするにあたって何かルール等は?」
『うん!そうだね、逃げて良いのはこの広間だけ!外に出られたら一生終らないからね多分…んで、制限時間は私が力尽きるまで!』
小狐丸「ぬしさま?それはいけません。せめて制限時間は30分位にしておきましょう?」
『30分!?』
小狐丸「はい、ぬしさまの体力なら2~3人手入れした時点で力尽きます、そうでなくても30分も走り回ればいいとこ力尽きますよ?」
『ぅえ~…それでも良いもんね!最後まで正々堂々と闘いぬいてやる!そこでだ!皆、私に掴まりそうになって斬ったりしないでね!?痛いのヤダよ!?』
宗三「例え斬ったとしても痛いのなんてわからない位、一瞬ですよ?」
『やめろー!』
御手杵「俺は突くしか能がないからなぁ」
『それもやめろー!』
山姥切「山姥退治は俺の仕事じゃないんだがな」
『ちょっと広君!?誰が山姥なのさ!?』