第3章 ♡抗えない身体
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「すー...すー...」
あれから何度も何度も2人に抱かれ、
ついに気を飛ばし
めるはそのまま眠りに落ちた。
白く汚れた身体が似合わない
無垢な表情で寝息を立てる。
そんな彼女の頬を
凌は満足げに優しく撫でた。
『すごいなぁ、めるちゃん。
この僕が、自分から
女性を欲しくなっちゃうなんて。
ねぇ月臣、いくらでなら譲ってくれる?』
『悪いが、いくらででも譲る気はない』
『えー......
いらないメイド共には毎度毎度
邪魔なくらい追い回されて、
欲しいメイドさんは手に入らないなんて...
この屋敷のメイド教育、一体どうなってんの?』
『はぁ?お前のその腹黒性悪具合こそどうなってんだよ。
うちのメイド共がお前の本性見たら
どうなるのかね』
『大丈夫だよ、そんなヘマしないから。
まぁ万が一見られても
“そんな凌様も素敵ー♡”とか言うんじゃない?
あいつらほんと馬鹿だし』
『はぁ...
なんだかうちのメイドが哀れになってきた...
ほんと腹黒さだけは一級品だな』
『やだなー、いくら僕でも
君のとこの花ちゃんには負けるよ』
『......まぁ否定はしないが、
あいつはお前ほど心が汚れているわけではない』
『えー、そうかなー?』
『そろそろ無駄口はやめて、
いい加減お前は自分の家に帰れ』
『ええー、もうしょうがないなぁ。
でも、めるちゃんのこと、
僕絶対に諦めないから』
『はいはい。勝手に言ってろ。
一緒に部屋出るぞ』
『......わかったよ。
おやすみ、めるちゃん』
2人はそのまま部屋を後にし、
めるは朝までぐっすりと眠りについたのだった。