第11章 空蝉
周りをくるくると撫で、
ゆっくり指を差し込んでいく。
潤の様子を見ながら…
無理のないように…優しく…
クッションで顔を覆っているから、
その表情は見えないけど…
そこはほらっ、付き合い長いからね?
潤の反応や、どの位感じてるかなんて、
顔を見なくても分かるんだよね~♪
広げる様に指を動かすと、潤の膝が閉じようとする。
快楽に身を捩る潤を押さえて、
中を探りながら、
指を二本に増やしてアノ場所を探す。
無意識だろうけど、期待する潤は、
身体を捩って反応する。
「潤…どう?…ここかな?」
分かっていて、わざと焦らして触ってやらない。
すると潤は、クッションから大きな目だけ出して、俺のことをじとっと睨んだ。
フフフッ…その顔が見たかったんだよ…
ホントはね、可愛いお願い❤
させたいところだけどさ、
今日は止めとくよ…久しぶりだしね…
それに……
今日はいつもよりも大切に…
大切に抱きたいんだ…潤の事…
俺の精一杯の気持ちを込めて…
指の腹が、少しだけ硬くなっている場所を擦った。
「んあっ///」
「ここだ❤…気持ちイイ?潤…」
「ああ、ヤダッ…翔くん…変になりそう…」
「え~…もう~?…今日は早いね(^^)」
潤んだ目で俺を見つめた潤は、何か言おうとしたけど、キュッと口を噤んで、クッションで顔を隠してしまった。
おまえ…ホントに可愛いヤツ…
……もう二度と泣かさないって、誓うから…
潤だけだって…
神様にだって誓うから…
指の根元にローションを足して、
何度もソコを擦り上げると、
潤の身体は大きく震えて、
腹の上に熱を吐き出した…
ホントに…今日、早いよ?潤くん…❤