第7章 テゴマス的不協和音。
今日は歌番組の特番で
NEWSも関ジャニ∞も出演する。
錦戸「おー! 久しぶりやんなぁ。」
増田「あ、錦戸くん、、
お久しぶりです。」
錦戸「……元気にやっとる?」
増田「はい。」
錦戸「そか。。
おぉ、なんや…、手越もおったん。」
手越「……お久しぶりです。」
「増田くーん!」
増田「はーい! …あ、すいません、
スタッフと打ち合わせすることになってて…。」
錦戸「おぉ。頑張っとんやな。
行ってき、行ってき。」
オレと錦戸くんを交互に見たあと
増田「失礼します。。」
と会釈してスタッフの元へ向かうタカ。
錦戸くんって…
こんなに優しい話し方
する人だったっけ……。
―――嫌な予感がする。
ひょっとして
ひょっとすると、
知りたくて
知りたくなかった
ざわつきの原因は…。
「ます、美人なったなぁ。w」
―――その瞬間、
カッと頭に血が昇ったのを感じた。
そんなオレを
錦戸くんが
見逃すハズもなくて…。
「……そーゆう…コトなん。」
「それ!! どういう、意味、ですかっ。」
「それがわからんほど…
子供やないやろ?w」
クックッと笑う錦戸くんに
何とも言えない感情が
湧いてきて。。
「……ます、エェ声で啼くやろ?
教えたん、
誰や思う…?w」
左目の下にある
色気ボクロが
オレのコンプレックスを
刺激する―――。
「あれな、オレが教えてん。
啼くときはA、
イクときはBやって…」
耳元で…
そう、囁かれて―――…
ドクンッ!
1つ、大きく鼓動を打って
全身からよくわからない汗が吹き出す。
「懐かしな…
そのギラギラした目ぇ。
オレとPを、、ずっと
そんな目で見とったな、お前は…。」
「そんなんじゃ…ない、です。」
オレは拳を握りしめながら
下を向いてそう答えるのが
精一杯で……。
「……まぁ、ええわ。
大事にしたってな。」
そう言って立ち去った錦戸くんが
角を曲がって見えなくなったとたん、
張り詰めていた緊張が解け、
へなへなとその場に座り込んだ…。
―――ざわつきの原因は
これだったんだ……。
そのあと、
タカとは一言も話さず、
目も合わせないまま、
なんとか本番を終わらせた…。