第16章 黒のエース
影「『エースはかっこいいけど自分の一番の武器が
囮なんて地味でかっこわるい
自分に東峰さんみたいなタッパとかパワーがあれば
エースになれるのに』」
東「えっ」
日「そっそんなこと思ってんない!
......も...ない...けど...」
影山の目力に負けて本音を口にした
影「...エースが居るってわかってから
興味とか憧れとかの他に――嫉妬してたろ
試合中に余計なこと考えんじゃねーよ」
日「........羨ましくて...何が悪いんだ
もともとでっかいお前になんか絶対わかんないんだよ!?」
う~ん...日向の言い分もわかるけど
身長ははどうしようもないからな~
日向の場合は身体能力を生かすべし!だね
澤「おい――」
「こらーバレー部ーそろそろ終了の時間だぞー」
試合中断中に見回りの先生に注意されたが武田が最後責任をもつと言う事でオッケイを貰い試合を再開した
試合は進み 14-8 依然として町内会チームのリード
影「あの 次コイツにトス上げるんで全力でブロックしてください」
日、滝、東
「「「!?」」」
滝「なんだあ!?挑発かあ!?」
『顔が怖いよ顔が!』
影「ハイ挑発です!ナメたマネしてすみません!!」
滝「Σ!?ブハッハ!!
なんだお前面白えーな!よっしゃ!挑発ノったるぜ!!」
影「あざす!」
速攻は予測不能だからこそ有効な手
手の内を晒してブロックとの真っ向勝負になったら明らかに不利だ
しかしそれはあくまでも"真っ向勝負になったら"の話し
影「——今のお前はただの『ちょっとジャンプ力があって
素早いだけの下手くそ』だ」
日「...?」
影「大黒柱のエースになんか なれねえ」
『おおっ!言っちゃったよ』
東「ちょ...ちょい...」
田「おい」
影「でも
俺が居ればお前は最強だ!」
日「Σ!?」
影「東峰さんのスパイクはスゲー威力があって
3枚のブロックだって打つ抜ける!」
東「Σえ゛っいやでも毎回じゃないし え――と」
西「動揺しすぎっス!」
影「じゃあお前はどうだ
俺のトスがお前に上がった時お前はブロックに摑まったことが あるか」
日「....!」