第21章 銀梟と赤猫再び
菅「ハァーーッ見事全敗...」
澤「いっそ清々しいな」
田「こんなにダッシュしたのは
烏養監督が居た以来っス...」
裏山の坂道に横たわった菅原、澤村、田中
『お疲れ~私行くトコあるからお先~』
澤「お疲れさん
よし!ちょっと烏養さんにiPad借りて
シンクロ攻撃の動画確認すんべ!」
菅「よっしゃ!」
田「っス!」
東「俺はサーブ打ってく
全然足りねー」
第一体育館から出て鉄朗がいる第三体育館へと向かった
『鉄朗、京治ついでに光太郎お待たせ』
木「Σえっ!俺はついでなの!?」
赤「お待ちしてました結月さん」
黒「結月、悪ぃーけど手伝ってくれ」
『良いけど何するの?』
小首を傾げて問えば鉄朗は顎で自分の後ろを指した
黒「アイツのレシーブの特訓」
『ああ、下手だもんねレシーブ』
リ「う゛っ!」
木「Σええーっ結月ブロック跳んでくれよ!」
『はあ?何言ってんの馬鹿なの?
光太郎のスパイクなんかブロックしたら
私の腕がもげちゃうじゃん』
木「じゃあじゃあ!トス上げて!?」
『京治がいるじゃん』
赤「トスがいらないなら
俺はもう上がりますけど?」
木「Σスマン赤葦!トス上げて下さい!!?」
『ブロック跳ばないかわりにボールだししてあげる』
木「よっしゃー良いボール寄越せよあかあーし!!」
赤「はいはい。結月さんよろしくお願いします」
ダンッ キュキュ キュキュッ ダダンッ
『ナイスキーッ』
木「Σああーっ、やっぱブロック欲しいっ!!」
『ん?あれは...』
黒「おっ!丁度いいじゃん
チョットそこの!烏野の!メガネの!」
月「!?」
黒「ちょっとブロック跳んでくんない?」
こいこいと手招きしながら声をかけた
月「あっ僕もう上がるんで
失礼しま-す」
黒「Σ何!?」
ぺこーーと頭を下げ去って行こうとする
『コラコラコラ月島!』
木「ブロック無しでスパイク練習しても
意味無いんだよー頼むよー」
月「何で僕なんですか
梟谷の人は――」
赤「木兎さんのスパイク練
際限無いから皆早々に逃げるんだよ」