第19章 "飛べ" 黒烏
『......悲劇の女子高生って知ってる?』
松「確か1年ほど前の東京のやつだよな」
花「な~んか思いこみ激しい奴だったよな~」
及「そうそう一方的のストーカー!!」
岩「お前みたいな奴だな」
松、花
「「たしかに!!!」」
岩「それがどうかしたのか?」
『その"悲劇の女子高生"って私なの』
及、岩、松、花
「「「「え!?」」」」
及「ちょっと待って!
確かその女子高生って自殺したって...」
『自殺じゃなくてちょっと車と接触して入院しただけ』
及「そうだったの?」
『目の前で両親を殺されて
精神的に不安定なときに事故にあって
脳がキャパオーバーになっちゃって
"アイツ"がおこした事件を無かったことにしたの』
松「無かったことに?」
『両親は殺されたんじゃなくて
子供の頃に死んだって
自分は孤児院で過ごしていたって』
まあこれは前世の記憶とごっちゃになったからだけど
『この間のナンパ男に
「俺の物、俺と一緒に行こう」って言われて
フラッシュバックしちゃったの
全部思い出した両親の事も"アイツ"の事も!?』
岩「結月もういい」
『ハジメ?』
俯いている頭を優しくハジメが撫でてくれた
花「どんな過去があったとしても
俺達は結月ちゃんの亊好きだよ」
松「俺達を頼れよ?」
及「及川さんが一番結月ちゃんの亊好きだからね!」
岩「ありがとな話してくれて
バカはほっといて俺達に遠慮するな?」
『ありがとう
彼氏にも甘えることにしたの
なかなか会えないけど
毎日連絡はとってるんだよ♥️』
及「Σ彼氏!!?」
『うん🎵もう付き合って3年かな?』
及「Σ3年!?」
岩、松、花
「「「及川残念っ!」」」
そんな話をしていると会場が急に騒めき出した
「―――...飛んだ」
『Σあっ!?』
―――見よ 古兵、烏野の復活だ
危なげなくセットカウント2-0
烏野高校勝利で終わった