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Diable Patron

第6章 これは同棲なのか間借りなのか。


「部長!」


「は?」



ここのところ私たちはこのやり取りを自宅でよくする。





あの日のあと、私たちは疲れてしまいそのまま寝てしまった。



そして予定通り、間借りのため引っ越しをして部屋をでた。




そして一部屋借りて、かれこれ一ヶ月がたった。



生活にも慣れてきてたのだが、問題が1つだけあった。



それがさっきの反応だ。



ことの発端は付き合い始めた日。




二人で呼び名を変えたいといい始め呼び名は「裕」と「由架」に決まったはずだった。



けれど部長…いや裕は私をあい変わらず「日向」と呼ぶし、私は私で下の名前で呼んだことはあるものの、さん付けをしないことに抵抗を覚え「部長」と呼んでしまう。





私は裕に「いい加減名前で呼んでください!!」と怒り、裕は私に「俺はここでは部長じゃない、彼氏だ。いいか?か・れ・しなんだ!」とむくれる。



けど二人ともそう呼べない原因は恥ずかしさと慣れなさ。



言い訳は私も、裕も、「恥ずかしいから」の一点張り。



そして今夜もそれで怒る私とむくれる裕が居た。




そしてやっとの思いで「部長…じゃなくて裕。」と呼び直す。



さん付けではダメなのかと問いかけたところ、それでは距離感ができてしまうのと、年下なのに自分が呼び捨てで呼んでるのにたいしさん付けで呼ばれるのが彼的には嫌らしい。




それに、少し束縛されるくらいがちょうどいいとまで言っていた。



けど私も彼をそう呼ぶのが嫌なわけじゃない。


だから、呼ぶよう努力はしている。



付き合い始めて少し日がたって。




彼が意外とかわいいということと同時に年下だと言うことを感じていっている。



これから楽しくなりそうだな。
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