第5章 ルイ&レオ&ユーリ♡トリプルスクランブル〜静かなる戦い〜
〖 フンフンフーン♪ 〗
ユーリは軽い足取りで、鼻歌を歌いながら
城の廊下を駆ける。
その手には可愛らしい包みを持っている。
〖 ココ様が俺にってくれた、ケーキ!
しかも手作り!ああもう!嬉しすぎる!
はぁ〜っ、早く食べたいなぁ! 〗
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「ん〜っ、疲れたぁ
目を通して判子押すだけなのに......とにかく量が多すぎ。ジルってば意地悪すぎだよ...
もう肩ガッチガチ。
まぁ...俺を頼ってくれるのは嬉しいけどね」
レオは腕をぶんぶんと回し、
欠伸をしながら廊下を歩く。
大量の書類の整理をすませ、
お茶を飲みにキッチンにむかうところだ。
「あ、そうだ。
確かココちゃんのくれたケーキがあるんだっけ。
作ってくれたって言ってたなぁ….
..ふふ、俺のために、嬉しいな♪
お茶と一緒にありがたく頂こう」
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『...............(すごく嬉しい......)』
ルイはいつも通りの冷たい無表情で城の廊下を歩く。
しかし、その頬はうっすらと桃色に染まっていた。
『ココが、俺のために作ってくれたケーキ...
どうしよう...。本当に、嬉しい。
もったいなくて食べられないかも......
でも、食べないともっと勿体ないかな。
なにせ、手作りだし。手作り...手作り......(♪♪)』
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