第7章 autumn wedding
岩「おい、あと他は何を買うんだ?」
『あ、ちょっと待って?メモ確認するから・・・えっと・・・?』
及「慌てなくていいからね~!時間はまだまだあるし?」
花「お、コレ美味いな。、ひと口食うか?」
松「~、オレ喉乾いた・・・」
岩「お前らいい加減にしろや!だいたい何でオレがひとりで荷物持ちしてんだよ!!」
及・花・松「力持ちだから?」
岩「ふざけんなっ!!!分散して荷物持ちやがれ!」
あはは、やっぱり怒り出した。
『岩、そんなに怒んないでよ、私も持つからさ?ね?』
岩「はなんも持たなくていい。秋の連休使った合宿で、手が足りなくて手伝わせてんのコッチだしな」
及「そうそう、ちゃんは荷物なんか持たなくていいから!その代わり、オレとちゃんと手を繋いでおくこと!オッケー?」
『は?』
・・・意味、わかんないんだけど。
岩「何がオッケー?だ、クズ川!テメェは一番重いの持っとけ!松川!花巻!お前らもだ!」
及「あっ!岩ちゃんズ~ル~イ~!一人だけ手ぶら?!」
松「うわぁ、人に荷物持たせといて自分だけソレかよ・・・」
花「岩泉サイテー・・・」
岩「どっちがだ!オレは今まで全部持ってただろうが!」
『岩、言うだけムダだって・・・それより、ホントによかったのかなぁ?』
松「何がだ?」
『う~ん・・・だって私、お手伝い頼まれたって言っても部外者なのに、合宿費用免除とか・・・』
いくら、溝口コーチに直々にお願いされたって言っても、全額免除なんて悪いよね?
しかもこんな秋の軽井沢とか・・・
みんなは部活の合宿!練習!って感じだけど、私からしたら・・・ちょっとした旅行っぽいよ?
まぁ、毎日ハンパない洗濯物やなんやらの仕事はあるけども・・・
及「溝口君がいいって言ってるんだから、いいんじゃない?」
花「だな」
『でも・・・部屋だってひとり部屋割り振りしてくれてるし、お風呂だってみんなと時間ずらして貰ってるし。なんだか悪いなぁって』
追加して言えば・・・
私がお風呂入ってる間は、監督か溝口コーチが入口封鎖してロビーで待機しててくれてるんだよね・・・
部屋にはシャワーしかないから、ゆっくり入っていいとか言って。
それも、なんだか悪いし。