第2章 政宗編(香袋*媚薬)
その夜政宗は何度も秋花に欲を放ち、治まったのは朝陽が登る前のこと。
欲を出し切ってクタクタの身体の政宗はしばらく褥で横になってた。
「しかし、この薬すごい効き目だな・・・」
「ふふふ・・・政宗様がたっぷりと付けたからですよ」
「あれは病みつきになるな…。少しだけ付ける分にはな。」
褥で裸のまま向き合いまるで恋人同士のような雰囲気で会話をしていた。
(ふん、試しにお土産で持っていくか。あいつが乱れる姿を見れないのは残念だがな・・・)
ふっと政宗は笑を浮かべ、帰り際に香袋と、香をお土産に宿屋へと戻っていった。
その後政宗は何度かそこに通い、秋花と肌を合わせた。
時には紅を、時には香を、宿屋に滞在している間試せるものは試してみた。
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ある夜のこと。
政宗「これ、ちょっと贔屓にしてる店の主人から貰ったからやるよ。」
「えっ?どうしたの?急に」
政宗は秋花の勧めで、桜の絵が描かれた布に被せた貝殻に入った粉を練ったものを手渡した。
政宗は「まぁ気にするな。」といって、それ以上何も言わずその場から離れた。
離れる直前政宗はに『湯浴みの後でそれ付けてみろ。きっと信長様も喜ぶぞ。』とだけ呟いた。
「変な政宗。まぁいいか。丁度欲しかったし。」
その後それを付けたかどうかは政宗はあえてきかなかった・・・。