第7章 〝主役〟登場

ブロックを抜けるように、音駒の11番のやつがコートにボールを叩きつけた。


東峰
「すっげ…」


菅原
「あの11番、パッと見猫背だから分かりにくいけど…大分デカイよな…190はあるかも？」


東峰
「手足長ぇ〜」


菅原
「何モンなんだ、アイツ…」


犬岡だけじゃない…強い相手は、まだ…


日向
「………」


菅原
「そういや…日向、影山、」


日向/影山
「？」


スガさんに手招きされて、おれらはスガさんの方に駆け寄る。


菅原
「お前らはまだ見てないと思うけど…実は、梟谷の中に──殿燕中出身の選手が居たんだ」


え…


影山
（！殿中──）


日向
「とっ、殿燕って…」


暦と同じ中学の⁉︎