第5章 選択と決意

暦
「ねぇ、そろそろ行こ──Σわっ⁉︎」


顔を向けると、翔陽と飛雄はそれぞれ物凄い形相をしてた。


翔陽は、飛雄並みに眉間にビッチリしわを寄せてて、なんか涙目になってる…飛雄は、キレてる時並みに目が鋭くなってて、めっちゃ恐い。


な、何⁉︎…どうしたの2人とも⁉︎


日向
「暦…」


暦
「はい⁉︎」


声もいつもより低いし…


日向
「暦はウシワカの、どこをカッコイイと思ってるんだ？」


暦
「え？えーっと……全部」


かな？


日向/影山
「‼︎」


暦
「スパイクは言わずもがな、それ以外のプレーにも無駄がないし…練習に対してストイックな所も、本当にカッコ良いと思う」


私が答えるにつれ、段々と翔陽がワナワナと震え出す。


そんなに、わっくんの事嫌いなのかな…


暦
「そりゃ、烏野にとってウシワカはライバル選手だけど…別に、ファンでいるくらい良いでしょ？」