【ハイキュー‼︎】大事と大切の違い【セカンドシーズン】
第5章 選択と決意
暦
「あの頃の私にとって…何より重要だったのは、バレーボール。行うプレーは全部自分が勝つ為…それがチームの勝利に繋がっていただけ…」
サーブやスパイクで点を取れば、レシーブやブロックで失点を防げば、監督やコーチは喜んだ。
暦
「チームは大事にしてたつもりでした…仲間を頼ってもいました。でも、それは自分が最善と思った場合だけです」
努力による自信と、結果による自負。
暦
「私の判断が、絶対に正しい…私のプレーが、勝因の全てだと」
向上心や負けん気と言えば聞こえは良いけど…独り善がりに陥っていたのは事実だ。
暦
「私以上の努力をしていない人を、絶対に認めたくなかった。自信から来る言葉で、チームメイトを追い詰めた」
私は、中学時代のあの時を…チームメイトの歪んだ顔を思い出す。
『全部…全部暦が悪いんじゃない‼︎』
暦
「私が悪かったんです」
“あの事件”の原因は私だった…それでユキの足を壊してしまった…なのに、
暦
「それでも私は、自分の言葉が間違っていたとは…今も思えていないんです」
私が言った事は正しかったと…そう思いたい気持ちが、私の中にはある。
暦
「あの時の私と今の私は…何も変わってないと思います」
必ず、また間違う…