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隣の君

第10章 好きなのは…?


すばるside

移動のバスの中

つい考えてしまうんは


昨日の夜の

あいつの泣き顔で…



ぼんやりと窓の外を眺めながら

隣に座ってた安に





「なぁ…安…?

いつも笑っといて欲しいのに


怖がらせたり…

泣かせたりばっかりで…


自分で自分が嫌になる時は

どうしたらええの…?」



そうため息混じりに

呟くと…



「そうやなぁ…


前も聞いたけどしぶやんは

その子のこと好き…?」



そう言って安は

笑顔で首をかしげる…



そんな安の質問に


「好きに決まってるやろ…?

好きやから笑っといて欲しいのに

それが難しいから悩んでんねん!!」


そう舌打ち混じりに答えると…



「うん…(笑)

じゃあ…しぶやんはその子に

ちゃんとその気持ち言葉にして

伝えてあげた?」



「それは……」



「言わなあかんよ?

大事な言葉やからこそ

ちゃんと言葉にしてあげなね…(笑)」



そう言って安は俺に

にっこりとかわいい笑顔を見せる…



そんな安の笑顔をぼんやり見つめながら

ふと考えた…



そういえばいつから俺は…


当たり前のように

あいつを"好き"やと思うように

なったんやろうと…
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