第10章 妖精と5人の王子
5人の王子は
妖精に振り向いてもらうために
彼女に
プレゼントとともに思いを伝えることにしました。
長男は
彼女がいつまでも
温かい気持ちでいられるように
世界一暖かい毛布を
次男は
彼女が
呼べば飛んでいけるように
金の笛を
三男は
彼女が明るくいられるように
いつまでも灯り続けるろうそくを
四男は
彼女が
寂しくならないように
仔犬を
五男は
彼女が
傷つけられないための
バリアを
それぞれ、妖精に渡して
気持ちを伝えました。
彼女はとてもよろこびました
彼女はこの中の
たった1人だけのプレゼントを
受け取ったのです。