第14章 過去…。
「…っちゃん……
雛ちゃん!!」
遠くで櫻井さんの声がして
私は飛び起きる
『ふぁっ!?
はいっ!!
どうしました!!??』
何事かと驚く私に
櫻井さんが
「いや、寝ながら
うなされてたからさ…
ほら…涙… 」
とても心配そうな顔で
私の涙を拭う
櫻井さん。
かっこよすぎて
『っ……!!////
だだだ、大丈夫ですよっ!???』
顔が熱くなる。
それに気付いた
櫻井さんは
さっきとは違う
意地悪顔で
「ふふっ…
こんなに赤くなるなら
もう大丈夫だね…??」
と言う。
あぁもう、
かっこよすぎる。
自分の右手に
握りしめられてた
携帯をみて
あっ
牧くんとメール
していたことを
思い出す。
携帯をいじろうとする
私の手を
櫻井さんが
きゅっと
引いて
「二人のときくらい…
携帯は…ね…??」
耳元でそう囁いて
ちゅ…
と耳たぶに
キスをした。
『…っわ…!!??//////』
私は真っ赤になりながら
耳を抑え
笑う櫻井さんに
『なっなななななな!!///』
しか言えなかった。
お母さん、
今日も私は幸せのようです。