第14章 過去…。
ぐいっ
家を出ようとする私の腕を
先輩が引っ張った
「なっ……!!??」
そして、
ドサッ
先ほど掃除した
ベッドに私を押し倒した。
「へっ……??
せっ…せんぱ…い!!??」
なにするんですか、
と押し退けようとするが
びくともしない。
一体何が起こっているのか
分からない。
なぜ、こんなことに
なっているのだろうか
私は目をぐるぐる
回しながら
先輩に離して下さいと
何度も言った。
先輩は
離してくれることは
なかった。
さらには
「離すわけないじゃん。
君見てるとさぁ
…腹立つんだよね…」
とまで言われた
「っ…!!」
冷たい台詞と共に
降ってくる拳に
とっさに目を閉じると…
チュ…
何かが私の唇を覆った