第14章 過去…。
ピンポーン
翼先輩は一人暮らしで
アパートに住んでる。
今は彼女は
二人しかいない
とか言ってた。
そんなにうまくやれる
ものなのかな…
ガチャと
開いたドアの向こうに
少し散らかった
部屋が見えた。
あー、掃除だな。
「いらっしゃい♪
どうぞどうぞ」
いつもこう言って
部屋に促す翼先輩。
この瞬間
いつも緊張してた
男の人の部屋に
入るのなんて
小学校以来だったし、
孝の次にモテる
男の人だったから。
この人の場合
よくない噂も聞くけど…
私が部屋のゴミを集めて
洗濯物をたたんでって
してると
急に翼先輩が
「雛チャンはさ、
なんで、そんなことまでして
孝がほしいの?」
と、突拍子もないことを
聞いてきた。
理由はあるけど
気持ち悪がられると思って
私は適当に流した。
何て言ったかは
覚えてない。
そのあと
衝撃的すぎる
出来事が起こったからだ。