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【松】猫と六つ子

第18章 猫と六つ子 ノーマル



あれから、
私は自分の家に戻ることにした。
松代お母さんは私が人間だとわかっても、歓迎してくれた。

「うちのニート達、好きなの選んでいいのよ?」

嬉しすぎて……結局しばらくお世話になってしまった。
でも、いつまでも甘えてばかりじゃいけないと私は就職活動を始めた。



「ふぅ……」

アパートを掃除しながら私は元の生活の準備をしていた。
なんにもない部屋。
でも、もう寂しくなんかない。



「ヒナ!おまたせー!」

バーンッ!と扉を開けて、十四松が入ってきた。

「十四松!扉壊れちゃうよ!」

「アハハーめんごー」

「ヒナー!こっちこっちー!」

おそ松の声に部屋の外を見ると車から降りてくる六つ子達。
運転席には、ちまたで有名(変人)のイヤミさんが乗っていた。

「なぜミーがチミたちの足をしなきゃいけないザンスか!?」

「あん?お前が新しい店始めたから俺たちは客になってやったんじゃねーか!」

「脅して破格で買っといて、よく言うザンス!」

「お前が俺達を騙そうとしたのが悪い」

ギャーギャーやり取りをしながら、車から家具を運び出して部屋に運んでいく六つ子達。

「ヒナちゃんおまたせ!
どう?このタンス結構可愛いでしょ?」

「みんな……これうちに?」

「何かと入用でしょ?あ、お金は気にしないで、デカパン博士から追加でもらっといたから」

私は十分なくらいモニター料を貰っていた。
それも六つ子達がどうこうやったようだ。

「……あんな薬飲みまくってたんだから、お前もよくやるよね……」

「ねーねー!運んだら早く野球しよー!」

「野球はしないぞ?十四松?
これからレディとホームパーティだ!」

「やったぁ!パーティー!パーティー!」

「んじゃお邪魔しまーす!あ、イヤミもう帰っていいよ」

「言われなくても帰るザンス!」



うんっ、もう私は大丈夫
みんながいるから!
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