【イケメン戦国】Love is not needed.
第1章 プロローグ
訳あって京都に一人で旅行に来ていた私。
当てもなくぶらぶらしていたら、
イケメン(しかも眼鏡男子)を発見したのでラッキーって思って、声をかけようとした。
その矢先、
急に天気がおかしくなり、あっという間に雷雨に襲われ...
すぐ近くに雷が落ちたと思ったら、いつのまにか戦国時代にタイムスリップしていた。
そしてあの有名な織田信長と出会い、なりゆきで助けてしまって...。
その結果 何故か気に入られてしまい、
信長の城である安土城に半ば無理やり連れてこられた。
城には、豊臣秀吉や徳川家康等々歴史に詳しくない私でも知ってる超有名な武将達が勢揃いだった。
信長は命を救った私を縁起物としてこの城に置いておくつもりのようだ。
挙げ句の果てには天下人?の女になれとか言うもんだから
「あなただけじゃなくて、みなさんの女になりたいです。」
そう言ったときの武将達の顔があまりにも間抜けだったので思わず吹き出してしまった。
ここが戦国時代だなんて未だに信じられないし、もしかしたらこれはタイムスリップなんかじゃなくて、雷に打たれて瀕死状態の私が見ている夢なのかも。
そう考える方が現実的だし。
でもそれでもいい。
むしろ、ちょうどよかった。
あの出来事を忘れる為に、
二度とあんな思いをしない為に、
この状況とこの武将達を利用させてもらおう。