第1章 一途な恋
あれから数分間、私は沖田にひたすら愛を伝えた
そのせいかどうかはわからないけど沖田は先程から徐々に不機嫌になってきている
…多分気のせいだ
「だから俺ァお前とは付き合わねェって言ってんだろィ?いい加減諦めなせェ」
『…わかった』
「んじゃ、これで」
『沖田ってツンデレなんだね』
「は?」
沖田は眉間に皺を寄せる。
『本当はすっごく嬉しいけど、恥ずかしいから何か冷たくあたってしまう…そんな感…』
「帰る」
『えっちょ、ちょっと待って!!』
私が沖田の心情を語っていると彼はさっさと教室を出ていく
「オイ、なんで付いてくんでィ」
『いいじゃん一緒に帰ろう!』
そう言って笑うと、沖田はより一層歩くスピードを早めた
フッ…甘いよ沖田。
恋は追いかければ追いかけるほど、熱く燃えるモノなのよ!!
結局、その日の帰りは沖田と私の鬼ごっこがしばらくの間続いた