第18章 クリスマスデート
「今年は誘わないの?」
妙ちゃんに言われ少し眉を下げた
『うん…だってほら、どうせ断られちゃうだろうし、高校最後のクリスマスだもん…きっと沖田も自分の大切な人と過ごしたいに決まってる』
「そんなのお前だってそうアル!」
神楽ちゃんが少し強い口調で言った
「お前にとって大切な人…好きな人がアイツなら、お前だってアイツと過ごす意味があるアル!!そんなとこで遠慮なんかしてる桜なんて桜じゃないネ!好きならもっと自信持って突っ走るアル!」
''高校最後のクリスマスなんだから''
『神楽ちゃん…う…んッ!』
私は、沖田も大好きだけど
それと同じくらい妙ちゃんも神楽ちゃんも大好きだ
『ありがとう、私頑張って誘ってみる』
「桜ちゃんなら大丈夫よ」
「そうネ!当たって砕けろアル!」
『いや砕けちゃダメだよね!?』