第11章 ジェラシーとキス

「俺が彼女を貰ってもいいですか？」

石田くんはにっこり笑ってるけど目は真剣だった

一方沖田は無表情で石田くんを見つめている

っていうか！

『いいわけないだろーがぁああ！！』

私は石田くんに蹴りをかました

『何勝手なこと言ってんの！ここは私と沖田の純粋なラブストーリーなの！そんな三角関係とかややこしいのはいらないんだよ！』

「誰がラブストーリーでィ」

冷めた目でいう沖田

「いや別に桜さんの意見は聞いてないんで」

いや１番聞かなきゃだめだろ！！

「俺、本気ですよ。沖田先輩が桜さんなんかどうでもいいって言うなら別にいいですよね？」

石田くんは沖田の目を真っ直ぐ見て言った

よくないよくない！私が良くない！！！

「好きにしなせェ、どうでもいいんで」

いやあああああ！！！
沖田あっさりすぎるんですけどおお！？

『ひどい…あんなに愛し合ってたのに』

「オイ、張り倒すぞ」

石田くんは「じゃあ遠慮なく」と言って私の腕を引っ張る

『ちょ、展開早くない！？三角関係一瞬で終わり！？』

ズルズルと石田くんに引きずられ沖田からどんどん離れていく

「両想いには程遠いですね」

『んだとコラァ！！』

酷い！酷いよ沖田！

彼氏とか好きだとか言わなくてもいいけどせめて何かで助けてくれてもいいじゃん！

それなのに

- どうでもいいんで -


沖田のバッキャローーー！！！！