第4章 イケメン
明「うそ?!あの凛が?!絶対 バカだのゴミクズだの言ってると思ってたのに
そんな優しい反応したの!?」
藤「本当に言わなかったの?!」
和「……お前らは、俺をなんだと思ってんの?
………まぁ、自分でもビビったわ
……優羽になんもなくてよかったって思ったらほかに言葉なんも出てこねーんだもん」
藤「な なにソレイイ感じしゃん…っ
これから変われるよ」
和「どーだか…俺の優しさはピンチの時しか発動しねーもん…
…なんで俺はこんななのかな………今までだって優しくしてやるチャンスがいくつもあったハズなのに…その度 うまくいかなくて優羽をあんなんにしちゃって…
…嫌われてても歪んでても そばににられりゃいいって思ってきたけど…
…そんだけじゃ足りなくなってきてんだよな……」
明「………うーん 多分もう火はついてるんだよね」
和「へ?(o- -)oムクッ」
藤「…今日状態変化の実験したじゃん」
明「ワインの蒸留やってて思ったんだよね
沸騰させてなんやかんやして 沸点の違うアルコールを分泌させるってヤツ
凛と優羽の頭は今ごちゃごちゃ考えてばっかの混合物だらけだから なにかのきっかけが沸点になったら…めんどくさいことは蒸発して 変化して 本当の気持ちが現れると思うんだけどなぁ〜」
和「おぉ!なんかかっけえ事言うな舞凛すげぇ!!」
明「ううん 弱火でなかなか沸騰しないワインにイラついてたら君たちが浮かんできただけ」
藤/和「「………………………」」
和「……………なぁ 蛍太 舞凛
俺素直になりてーよ。」
藤/明「「……そーだね」」
和「そしたらさ…「この手の責任取って俺と結婚して」って言えるのにな…」
藤「……………………………」
明「ソレ、素直って言わなくない?」
和「ん?」
明「やっぱ、凛に言ったうちが馬鹿だったわ」
和「??」