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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第16章 ドライバー編(原作沿い)








「うん。坂本と、桂と、高杉と、白夜叉に。
俺、その4人しか喋った事ないんだ。
…というか、それ以外の奴等と話すなって
言い聞かされてたから、喋らなかった。」

「…それは、何故?」

「…さぁね。誰に聞いても、
とにかく駄目だと首を振るだけだったし。
多分、俺が子どもながらに忍者だったから、
他の仲間に利用されたら
ヤバいって思ってたのかな?って思うけど。
実際はどうなのかはサッパリ。」


澪の目に曇りはない。
嘘をついている様子はないな…。


「だから、その分、敵も俺の事
知らなかったと思う。
仲間ですら、俺の名前知ってる奴
少なかったし。だから、
書類に載ってないのは当たり前だと思うよ。」


成程……。
澪の言い分に納得する。

敵は澪の存在は知っていても
名前までは知らなかったということか。


「俺の名前が載っている物…か。
鬼兵隊から書類を盗むしかないかなぁ。
高杉なら俺の名を書いていない訳ないし。」

「もしどうしてもいるなら
盗ってくるよ。あーでも下手したら
拉致られちゃうな。どうしよう…」

うむむ、と考え込む澪に
首を振る。もう十分だ。
澪は嘘をついていないと思う。


勿論、澪は何故、攘夷四天王に
よって隠されていたのかという謎は
残っている。

だが、俺なんかのただの質問に
真剣に答えてくれる澪は
嘘をついていないように見えた。


「……ああ、ごめん。
そこまでしなくていいよ。
ただ、気になってただけだからさ。」

「そっか。ならいいけど。」


また人員配置の表と
睨めっこを始めた澪に
俺も手伝おうと取り組んだ。




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