第14章 真選組厠編(原作沿い)
(土方視点)
「というわけで、澪君は今日から
俺の小姓兼派遣忍者になった。」
「改めて宜しくお願いします。」
神崎がぺこりと頭を下げる。
その隣には近藤さんが座っている。
つまり、神崎は近藤さんの
小姓になったのだ。
「………………はぁ。」
俺がタバコをふかす隣で
総悟もため息をついた。
「なんでこうなるんでィ…。
アイツ馬鹿じゃねーですかィ?
いや、馬鹿でさァ。」
「愚痴っても仕方ねェだろ。
神崎が希望したらしいからな。」
「いやでもおかしいでさァ。
昨日の流れは完全に俺に向いてやした。
100歩譲っても土方さんの部下のハズでさァ」
「いや神崎は元々俺の部下だから
俺に向いてたな。総悟の部下なんか
神崎からお断りだろーがよ。」
「何言ってんでィ。
ラブホって言っただけで興奮してた上司なんて
俺ァ死んでも嫌でさァ。」
「おうそうかじゃあ死ね!
あと興奮してねーからな!
ちょっと誤解しただけだ。」
「うわー誤解ってなんですかィ?キモっ」
「もう我慢出来ねェ!今日こそは斬ってやる!
総悟!!刀抜けェェエ!」
「総悟!トシ!落ち着いて!
あと俺の話聞いて!!」
「何これ…どれ選んでも
バッドエンドになった気分。」
神崎のため息が俺達の騒ぎに
溶けて消えた。