第27章 ウィンターカップ〜桐皇VS誠凛〜後編
赤司「(二人ともゾーンに入ったことにより、集中力と反射速度が最高を越えている)」
氷室「埒があかないな……」
高尾「それでも、両チーム、エースに弁当なのはどうなんだ?他の四人に回せば点取れるんじゃないのか?」
緑間「無駄なのだよ、恐らく結果は変わらない。ゾーンはただ100%の力を発揮するものではない。不必要な情報は全てカットする、その分目の前の相手だけでなく、他の選手の位地や動きなど必要な情報の処理能力が向上する」
つまり、視野が広がると言うことだ
加えて片や高校最速の男と片や高校最高の男だ
守備範囲は常人のそれを遥かに越えている
笠松「今の二人の前で生半可な攻めは逆に危険だ。だから勝負の行方は二人のエースに託された」
黄瀬「(そんな場面で……いや、そんな場面だからこそっスか?)」
桃井は青峰を見て昔のことを思い出す