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バスケと男勝り少女

第29章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜


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紫原「あーつーいー!」

桃井「練習中でしょ!」

『敦は髪が長いからねー。あ、敦これあげるよ。ヘアゴム!少しは涼しくなるだろ?』

──────

『捨てて無かったんだ…』

ボロボロで何度も結び直してあるヘアゴム
あの大きい手で細かい作業をしたのかと思うと笑えてくる

紫原「室ちんがあまりにも必死だったから最後までやったけど、やっぱつまんなかったし…ただでさえ面白くないスポーツなのに負けちゃったらこれ以上やる意味なんてねーよ」

木吉「そっか…じゃあしょうがないな。もしそれがお前の本音だったらな?」

敦は何も言わずに去って行く
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