第8章 その肆〈信長ルート/艶有〉
ビクンビクンと躰を仰け反らせて、は一気に2回も絶頂を迎えてしまった。
プシャッと蜜が飛び散り、羞恥のあまり涙が零れる。そんなに、信長は微笑を浮かべながら口火を切った。
「潮を吹いたのか……?厭らしい躰だな」
「それ、は……信長様が……っ」
「ああ、そうだ。俺がやった。……その事を、ちゃんとその身に刻み込め。……これから少しでも暇が取れたら、貴様を呼ぶ」
「え……」
「その度に、貴様をこうして可愛がってやる。……それと、今夜から貴様の閨はこの部屋だ」
「そんな……っ」
「口答えは許さん。夜は、この天主から一歩たりとも外へ出るな。……分かったな」
信長の言葉は、とても横暴な命令なのに……
その声に、どうしようもない切なさが滲んでいて、嗤っているのに、哀しげで……
その命令はまるで、懇願のようだった。
は何故か、胸がとても苦しくなった。