第33章 人間サークル
私は雫ちゃんの手を振り解き、
会場の宿屋から飛び出した。
「クロウさん!!黒さん!!助けて!!!」
声をあげて表に出たけど、
(あれれっ…(( ;´Д`))))…居ない!!)
「クロウさーーん!!黒さーーーん!!!」
幾ら叫んでも…
振り向くのは怖そうな妖怪達だけ…
(…どうして?外で待ってるって……言ってたよね?( ;´Д`))))
〈おやおやニンゲンの嬢ちゃんが、こんな所で1人で何しているんだい?
〈くんくんっ…おぉ〜、久しぶりに嗅いだよぉ〜、人間の匂い…美味そうだ……
(ヒィイイイイッ!!!逃げよっ!!)
私は、仕方がないのでその場から離れて物陰に隠れた。