第33章 人間サークル
信じられない話に私は目をパチパチさせる。
「会場まで連れて行くし…
屋形船みたいになるのが怖かったら俺が外で待っていてあげる。」
「でも私……その……話すの苦手なタイプだから……
行ってもポツンかも……」
行きたいのに、自分の内気が邪魔をする。
(高校進学だって…友達づきあい苦手だったから……慣れた友達と一緒の学校へ進学したくらいだしな……(;´д`))
「それでも良いんだよ…
仲間に囲まれるだけでも…気分転換になるものだよ。」
「そうですかね……」
(……亀の甲より年の功…クロウさんの言う通りかもしれない………)
せっかく教えてくれたクロウさんに悪いし…
私は行ってみる事にした。