第32章 過去2
【つづき】
体温が下がっていくクロウさんの命の危機を救ったのは…
お父様とお母様が可愛がっていたコウモリ達だったそうです。
"バタバタバタバタッ…"
グッタリしているクロウさんを取り囲み…お互いの羽を掴み、
二本の足で立ち、凄い勢いでクロウさんの周りをクルクルと回りはじめた。
"ボク…死んじゃうのかな…"
とかすかに脳裏をよぎった瞬間………
コウモリ達はキラキラと輝きはじめ………
可愛らしい白生地に黒いコウモリ柄のコンビ服となり、
クロウさんの身体を包み込み暖めてくれたそうです。