第2章 名刺
電話が切れると、
もう一度ポスターを見る為に顔をあげる…
「 !! 」
目の前に…
…いや凄い至近距離にクロウさんが立っていた。
今日は日中だからだろうか…
白いTシャツにジーパンというラフな服装で現れ、
赤い瞳は漆黒の黒に変わっていて、何故か黒縁眼鏡をかけていた。
「このポスターが本物か否かって…?」
例のポスターを指差すクロウさん。
「は…はい……」
「……そだね…これは本物。
微かにだけど妖気が残ってる……(□_□)」
ポスターに触れながら答える。
「…本物……」
「残念だったね。」
そう言うとクロウさんは表通りへ向かって歩き出す
「まっ、待って下さい!!クロウさん!!」
「…ん?」
「その…ヴァンパイアなのに…日中…陽の下を歩き回って大丈夫なんですか!?」
「え?別に平気だけど??なに…その偏見(-_-)」
「ご、ごめんなさい!
あの…漫画とか映画とかのヴァンパイアは陽の光が苦手だったりするから…」
「ふーーん。なるほどね。
でもそれは俺みたいな純には関係ない話だから大丈夫だよ。
だいじょばないのは…人間からヴァンパイアになった半端者だけ…」
「半端者…」
「…そうだ……あのさアンタいま、暇?」
「え?……はい、暇って言えば暇ですね……」
(仕事見つからないし…今から学校も行きたくないしな…)
「それなら今から俺とデートしてみる?」
「へ?(´⊙ω⊙`)?」