第2章 名刺
翌日…
私は学校へは行かず…
1人でも生きていけるようにと働ける場所を歩いて探していた…
「なかなか無いなぁ……」
(17歳で雇ってもらえるといってもアルバイトしかないし…
そのアルバイトは大抵異様に時給が低く設定されてるし…
働ける時間も限られてるし……
とてもじゃないけど独り暮らしなんて出来るわけない…)
探し始めの初日なのに…もう…諦めに似た感情が込み上げてきた。
「…」
疲れて、
日光を避けるように暗い路地裏にフラッと入る。
(…疲れた……)
トボトボ歩き出すと…
「……?」
暗い路地裏にはにつかわしくない明るいポスターが貼られているのに気が付いた。