第2章 名刺
あの夜から数日…
ひとりぼっちになってしまった家のリビングで、
クロウさんからもらった名刺を眺めていた。
「夜の山の管理人…
なんか…嘘みたいな仕事………」
「失礼だよね、嘘みたいな仕事って……」
「 (´⊙ω⊙`)!! 」
ソファーの上で寝転んでいる私の横から…クロウさんの声が聞こえてきた。
「その嘘みたいな仕事人に助けられたアンタがそれ言っちゃダメでしょ?」
「キャッ!!!クロウさん!なんで!!?」
私の横で彼は肘をつき寝転んでいた。
まるで彼氏が彼女と仲良くソファーで横になってるみたいな…
「アンタが気になって…
仕方がなかったから様子見にきた。」
「様子見に来たって…家…よく分かりましたね((((;゚Д゚)))))))」
「アイツがアンタが持ち帰った俺のコートの匂いを辿って
連れてきてくれたんだよ。」
クロウさんは庭を指刺す。
「アイツ?」
私は庭に視線を向ける。