第18章 庭の柿の木の下の秘密
洗濯物を洗い終え、
赤い月の光で乾くか分からないけど洗濯物を干し終えると、
私は…いよいよ真相を確かめる為に動き出した。
(お供は…私の手にフィットするくらいのスコップがいい……
そうね園芸ショップとかで売ってそうな……)
茅葺き屋根の家の裏にある朽ちかけている物置き小屋へ入る。
「お邪魔しま……す…」
中は薄気味悪く、
寒気がするほど……
手前から奥に進む勇気がなかなか出ない……
(わたし!頑張れ!!
お婆ちゃんが殺されたって証拠掴むんでしょ!!?)
小窓から射す赤い月の光だけを頼りにスコップを探し始めた。
「ないなぁ……ないよね……」
"ガチャガチャガチャ…"
いろいろと掻き分けて探していると、
"ウギャーウギャーウギャー"と外から鳥のような…
小動物のような鳴き声が聞こえてきた。
(怖いよぉ……この世界では普通なんだろうけど…
怖いよ!もう探したくないよ!!)
と諦めかけた時…
求めていたスコップではないけれど、
凄く昔の日本で使われていたであろう古めかしいクワがあった。
「やったぁ!!」
興奮しながらクワを手に取ると、
私は直ぐにあの庭の隅にある木の下へ行った。