第15章 俯く横顔を見つめる
「ク……クロウさん!!?(´;Д;`)」
「…はぁ……今回もひょっとこが屋形船に乗り込んでいたとはね…狼男を護衛につけてて良かった」
「…?」
クロウさんが姿を現した瞬間から、
パニック中の女の子達以外の"ひょっとこ"と妖怪達が静かになる。
「………飽きないのかい?ひょっとこ…」
ひょっとこ
「それが全然飽きません〜♪」
クロウさんの元にひょっとこさんがやってきた。
「クロウさん…ひょっとこさん危ないですよ…コソコソ…」←クロウさんに耳打ちする
「…知ってる…ボソっ…」
私はクロウさんの背後にしっかり身を隠す。
ひょっとこ
「いったいぜんたい、クロウ様が
こんなお見合いパーティーに何の用で〜?」
「何の用?…女を娶ろうと思ってきただけだけど?」
(え…?娶??)