第11章 赤い月
「クロウさん…あの……」
女将さんが来るまで少し時間が空くので、
隣に座り、お茶を飲もうとしているクロウさんに
気になっていた事を聞く事にした。
「ん?」
「あの…えと……
妖界って…その私が暮らしていた人間界とは違う事ばかりで……
えと……その……」
この生臭い匂いはなんですか?
と聞けば良いのだけど…
失礼な気がして聞けない。
「…何か困りごと?」
お茶を置き、
私の方に居直る。
「困りごと…と言いますか……あの……」
「ん?言いにくいこと?」
「えっ!(´⊙ω⊙`)…あ…………はい……」
「大丈夫、どんなに失礼なことでも怒らないから…言ってごらん。」
(…お言葉に甘えちゃおうかな…)