第8章 本題
陽炎
「で…話は戻すけどよ……」
何処から取り出したのかは分からないけど、
陽炎さんは煙草を吸い始めた。
陽炎
「このままだとお前は絶対に山に着けねぇ。」
「え…なんでですか?」
陽炎
「妖界へはな…"迷いがある"と行けねぇーのよ。
迷いってのは妖怪は持たねぇ…持つのは人間のみ…プハァー( ´Д`)y━・~~」
「…って言う事は…私に迷いがあるって事ですか?」
陽炎
「そうだな。
心当たりねェのか?」
(心当たり…)
あるっちゃ、ある。
高校はどうしようとか…
妖怪と結婚とか怖いな…とか……
陽炎
「…それが解消されねぇ限り、
歩くだけ無駄だぜ。」
「……」