第51章 妖怪から見捨てられた人間の成れの果て
ゴキブリ
「…ナクナヨ…」
「!?」
何処かへ行ったと思ったゴキブリが、
私の目の前にいた。
ゴキブリ
「イッショニイテヤッカラ…)(…」
気持ち悪くて…
何か近くに棒があれば叩き潰してやりたいくらい嫌いなゴキブリなのに、
今は……素敵なナイトに見える。
「ゔぅ……ありがとう…ありがとう……」
ゴキブリ
「アリガトウ…ワ…コッチノセリフダゼ?
ネンチャクホームカラ…タスケダシテクレタノハアンタダ……
イノチノオンジン二、オンガエシスルノハアタリマエサ。」
「(#T_T#)」