第51章 妖怪から見捨てられた人間の成れの果て
クロウさんから絶縁された私は…
ゴキブリ1匹と1人で山を降りてきた。
「ゴキブリ…ごめんね、嫌な役回りさせちゃって……
もう自由になっていいよ。」
私はゴキブリを地面に置いた。
ゴキブリ
「……ベツニキニシテネェーヨ、ジャアナ!オンナ!」
"カサカサカサカサカサカサッ…"
ゴキブリは勢いよく私から離れていく
「……ゔぅッ……わたし…本当に1人ぼっちになっちゃった……」
ゴキブリでも居てくれた方が良かった…
私は急に寂しくなってその場にしゃがみ込み泣きはじめた。