第49章 代償
クロウさんが姿を消した後…
自分がしてしまった事の重大さを感じ…ぼっーっと立っていると、
田中さんが優しく私に話しかけてきた。
田中
「さん…
いっつも黒さんにセクハラされたりしていたから、
ストレス溜まっていたんだよね?」
「はぃ……」←頷く
田中
「俺から見ても可哀想だなって思えるくらいだから…
だからさんが助けなかったっていう心境も分からなくないよ。」
「………」
田中
「でも(
暗い日も雨の日も寒い日も……
危険な妖怪から昼夜問わずさんを守ってくれていたのは黒さんだよ。
…黒さんが居たから俺もクロウさんも安心して夜の仕事に行けていた…
ただの変態にしか見えないこともあるだろうけど、君を1番大切に想ってた……」
「……ッ………」
涙が両目から溢れ出す。
田中
「クロウさんは助けに来なくて良いって言ったけど、
俺と一緒に助けに行かない?黒さんが大切なら……」
「はい!」