第2章 真っ直ぐなアイツと歪んだワタシ
「吐き出して、早川が少しでも楽になるなら俺に当たってくれて構わないぞ? そう言うの結構慣れてるから」
ハハハと、また東峰が笑う。
「ガラスのハートの癖に……」
「愚痴聞くくらいならいくらだって聞いてやるよ」
東峰の大きな手が、私の頭に優しく触れる。
「東峰……チカの、事好きなんでしょ?」
「はっ!? えっ!? 愚痴!?」
私は、地面を向いたまま思ったままの事を口にした。
案の定、東峰は思ってもみなかった質問にテンパっている。
「どうなの……?」
やはり地面を向いたまま、答えを促した。