第5章 図書室での一時。 切原赤也
ハァハァハァ
私は、。図書委員長を勤めているの。
今は、緊急事態。放課後に、蔵書点検が、有るんだけど、20分も遅れている。
何故かと言うと……
先生『席につけ~、HR.始めんぞ~』
ガタガタガタ
私の席は、窓際の前から3番目。
華奈『でさぁ~、チョーうけるんですけどっ、アハハハッ』
沙友『ねぇー、わかるぅ~!!キャハハハ』
愛弓『それなぁー!』
と、HR.なのにも関わらず、大声で喋っている3人。
クラスの中でも、ひときわ目立った3人だ。
先生『おい!佐藤!三浦!篠崎!いい加減にしろ!いつも、いつも!何度言わせるんだ!』
と、長々と担任が怒り、挙げ句の果てには、職員室で、説教をするという。
だったら、最初っから、職員室で、やっていてほしいものだ。
何時もなら、暇をしている私だが、今日は、違うのに。
ハァハァハァ
『もうっ!何で、こんな時に限って、長々と話すのよ!』
ドンッ!💥
『キャァ!』
バサバサバサッ
赤也『スミマセンッス!』
『あっ、ごめん!急いでて、前を見てなくて……って、これは?』
赤也『うっ、うわぁ!』
ガサガサガサ
赤也『な、何でもないッス!』
『ふーん、英語、18点、ねぇ』
赤也『えっ?あっ!ちょっ!返してくださいッス!』
『英語、苦手なの?』
赤也『うっ、はい。……』
『ふーん、じゃあ、私が教えてあげるよ』
赤也『えっ!?本当ッスか!?真田副部長とか、怖いんッスよ~』
『そうなんだ(苦笑)じゃあ、今から、蔵書点検が、有るから、図書室に来てさ、終わったら一緒にやろ?それまで、図書室で、宿題を片付けといて!解らないところは、飛ばしてていいからさっ!』
赤也『はいッス!』
夕焼け空の時。図書室で、二人っきりで、勉強をする切原と。
何時の間にか、眠りについてしまった二人。
男子テニス部の声が耳に心地よく入ってくる。
――イエッサー!!!――