第4章 新しい家族 観月はじめ
★二人とも、大学生という設定です。
ニャーニャー
私が、学校から帰る途中の事。
歩道の脇から、何やら可愛らしい鳴き声が聞こえた。
そして、フッとその可愛らしい鳴き声の方を見ると.......
3匹の子猫がいた。
『どうしたの?捨てられてしまったの?』
ニャー
子猫たちは、ニャーと、一鳴きするだけ。
『貴方たちを、養ってあげたい気持ちは、山々なんだけど...観月が、何て言うか......御免なさいね、私には、貴方達に協力できないの。』
ニャーニャー
子猫達の鳴き声が聞こえる。
2歩、3歩と、遠ざかっていく。
けれどまだ、あの、可愛らしい鳴き声が、私の耳に入ってくる。
ニャーニャー
――僕達を、見捨ててしまうの?――
――お姉さんなら、助けてくれると思ったのに――
――また、寒い個々で、夜を明けないといけないの?――
タッタッタッ
私は、子猫達の所へ駆け寄っていた。
やっぱり、私には、この子達を見捨てる事は、出来ない。
『ただいまぁ~』
観月『お帰りなさい。......その段ボール箱は、何です?』
『この子達、捨てられていたの。』
観月『は、この子猫達を飼いたいと?』
『うん、駄目かしら?』
観月『んふっ、良いですよ。ですが、捨て猫なので、菌が沢山います。とりあえず、お風呂に入れて、明日、病院に連れていきましょう。』
『ありがとう!観月!大好きだよ!』
私は、思わず、観月に抱き付く。
観月は、クスッと笑い
私を撫でながら、
観月『は、優しいですからね。仕方が無いです。僕が、駄目と言っても、どうにかするつもりだったのでしょう?』
流石は、観月。全てがお見通しだ。
その後、私達、
長男のソウスケ
長女のアンリ
次男のタクミ
観月はじめ
は、幸せに、楽しく暮らしていた。